今年も栗仕事🌰(と、2021年振り返り)
2年前、養生園のスタッフになってから、季節のもので手仕事をする喜びを覚えました。
春は桜、夏は梅、秋は栗🌰
去年は裏年だったけれど、今年はあたり年みたいで、お散歩途中に山栗をたくさん拾いました✨✨
毎年恒例となった、栗の渋皮煮作り。からの、渋皮染。
今年も美味しく&きれいにできたよ☺️
渋皮煮は、一晩水につけて、渋皮を傷つけないように鬼皮を丁寧に向いて、重曹(アク抜きのため)を加えた水でゆでこぼしを数回の後、重曹なしの水でゆでこぼしをまた数回(重曹を抜くため)、繰り返したのちに、味を入れていきます。
私は、栗の重量に対して3割ほどのきび砂糖で煮て、仕上げに塩少々とブランデー(がなかったので今回はかりん酒…笑)で作りました。
山栗の渋皮は、大きい栗に比べるとアクが弱く、全く渋くなくって、実も甘くて、本当に美味しくできます。ちっさくて皮を剥くのが大変だけど💦
渋皮染は、渋皮をゆでこぼすときの煮汁をとっておいたもので作ります。
アク抜きのために加えた重曹と反応した色は、ナチュラルな、濃いめのピンク🥰
もう着ないなっていうお洋服も、染めるとたちまち着たいお洋服に変身です✨✨
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(ここからはひとりごと…)
早いもので、2021年度も終わりに近づいてきました。
福井に残ることになって半年。
仕事をしながら、”福井に残るのならば、やってみたいこと”にチャレンジしてきました。
掛け持ちワークと、日々の予定で、ぐるぐる、忙しくて、特に8月は心身ともに疲れてしまいました💦
なんだか自分がどうしたいのか、これでいいのか、よく分からなくなってきて、
9月は少し、ブレーキをかけることにしました。
そして、養生園の扉を開けた。
有明山のふもとの澄んだ空気と、
養生園の、すーっ とした”空気感”。
大切なものを思い出させてくれるよう…
①「必要なものは全て内側にあること」
わたしにとって福井生活は、福井と言えど「都市」生活で、物や欲にありふれた消費社会。
職場では美味しいお店の話題が圧倒的に多くて、わたしもついつい、グルメ情報サーチに時間を費やしてしまったり、外に何かを求める思考のクセがつきはじめました。
外食とか、新しいモノを買うとか、それをお金の循環と言えば聞こえはいいし、そういう楽しみもなくっちゃ!っても思うけれど、
養生園にいると、「ほしい」がピタリと止まる。
「あぁ、ぜんぶここにある」という感覚が戻ってきました。
意識が外へ外へ、向かいがちだった。
テレビの音にも慣れてきたし…人間は本当に順応しやすく、まんまと「都市」生活に染まっていた私ですが、自分が心地よいのはこっちの世界だ、と改めて感じました。
②「量より質」
福井で間借りカフェを始めて、2足の草鞋を履きながら、ひとりでできることに限界を感じていました。
・来たい!って言ってくれる人の期待に応えるために、なるべく機会をつくること
・一度にお受けできる人数を増やすこと
・自分自身の「やりたい!!」をこなすこと
このあたりがずっと悩みのタネでした。。。
「やりたい」と「出来る」はイコールではなく、やる気があれば何でもできるわけではありません。イコールにしようとすると、自分で自分を追い込んでしまう。
結果、自分の達成感はもちろん、相手の満足度も下げることになってしまうかもしれない。
自分が”楽しく”できる範囲をよく見極めてやらねば、、、
そのカギが、「量より質にこだわること」だと思いました。
決して今までも手を抜いてきたわけではないけれど、もっと高みを目指したいのです。
養生園のキッチンで、あらためて、そう思いました。
これからは、かなり数を制限した形でのカフェになるかもしれません。
でも、今は2足の草鞋だから、その身の丈に合ったかたちで、無理をせずやらせていただきます!
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さてさて、久しぶりの養生園。
はじめこそ「久しぶり~!」だったけれど、すぐに身体が場に馴染んできて、
まるで今までの離れていた時間が無かったかのように、ずっとここにいたかのような感覚。
みんなにも、「もう懐かしくない(笑)」と言われました。
わたしの原点のひとつ。大好きな居場所💛
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