ヨーガと鬼滅の刃
鬼滅の刃にヨーガを観ちゃうわたしの勝手な妄想日記です。
最近、カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所のオンラインコース(インドAYUSH省が推進するヨーガ改革に準ずるもの)を受講し始め、改めてヨーガを勉強しなおしています。これまで色々なTT(養成講座)を受けてきましたが、やっと!ここで腑に落ちてきたぁ~!という実感を得ています。
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ますはパタンジャリ編纂 ヨーガスートラ第1章にて・・・
1-1 atha yogānuśāsanam(今ヨーガの規律)「今、ヨーガの話を始めよう」
★ yoga=一般的に、union・融合 が語源
これは絶対的二元論のサーンキヤ哲学(ヨーガは実践的なサーンキヤ)とは相反するように見えるが、
ヨーガの目的である、
精神原理であるプルシャと物質原理であるプラクリティの分離(サーンキヤの二元はこれ)
により、カイヴァリヤ、モークシャ(解放、自由)に達すること。
ができれば、
アートマン(真我、本当の私)とブラフマン(宇宙原理)の融合がおこる =梵我一如
→人間に具体的に落とし込めば、「心身の調和」が成される。という解釈ができる点で理解できる。(これはハタ・ヨーガ的な解釈)
★ atha=今
ここで語られるathaについては色々な解釈があるが、「過去でも未来でもない”今”に集中する」「今ここ」にあることが、ヨーガの目的を達する条件。
わたしたちの普段の心・マインドは、あっちいったりこっちいったり、不安定だったり色々な状態にあるが、常に集中状態であることが「ヨーガ的集中」であり、極めつけは心の死滅(1-2 yogash chitta vritti nirodhah) につながっていく、いくべし!なのですね~。
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という理解(※個人的な理解ですので誤りがあればご指摘ください)ですが、
ここまでで現在ドはまりしている鬼滅の刃と勝手に結びつけてしまいました!
心の動作階層は、
①クシプタ(ラジャス的な、不安定・動揺)
②ムーダ(タマス的、沈滞・集中力がない)
③ヴィクシプタ(ラジャスとサットヴァ、不安定になったり安定したり…)
④エーカグラ(サットヴァ、集中が保てる状態)
⑤ニルッダ(心が常に整い、制御下にある状態)
の5段階ですが、そのなかでまさに
鬼殺隊員のマスト技能「全集中・常中」はエーカグラ(ekāgra)=一点集中したマインドであり、上弦の鬼アカザと戦った時に、アカザが言った至高の領域、炭次郎が闘気(エゴのひとつととらえられるかな)もすべて超越して観た「透明の世界」は、まさにニルッダ(niruddha)=心の停止、超意識、の状態では~!?!? と勝手にテンションがあがりました。
鬼滅はそもそも「呼吸」を技のモチーフにしており、全集中の呼吸が全身に血と気を巡らせ鬼と戦えるほど強くなれる、という理解、「呼吸ができれば色々なことが可能になる」(煉獄さんのセリフ)ところなど、ヨーガ的に通ずるところが満載で(そういう頭で観るからですが笑)、それゆえわたしには惹かれるところもあり・・
作者の吾峠呼さんはヨガしてるんかなぁ??
漫画やアニメでも哲学的な要素があるセリフがあったり(わたしがそういう視点で観るからかもですが)、なんか深くてぐっとくるところが多い、素敵な作品です。。。
鬼滅は、紙面でしか表せないところ(特にギャグシーンや面白い絵面など)と、アニメでしか表せない映像によるスピード感と迫力、感動を誘う音楽により、2つの媒体で魅力が一気に増す作品やなぁと思います!
漫画は繰り返し読み、映画「無限列車編」は、2回も劇場に足を運びました(笑)
まさかこの歳になって、漫画にこんなにはまるとは・・・春には思ってもみなかったですが、日々の楽しみ、うるおいとなっててよかったです(*^^*)
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